最近の研究で、「足の爪に異常がある方は転びやすい」ということがわかってきました。
足の趾に力が入らず無意識のうちに体重を後ろにかけていたり、バランスを上手くとることができずに、転んでしまうのです。
巻き爪や陥入爪で爪が皮膚に食い込んでいる状態や、爪水虫などで爪が厚く肥厚している状態はふんばりがきかず、転倒もしやすい状態といえます。
ご高齢者様が転倒されると、骨折される方が多くいらっしゃいます。
その治療期間中に足の筋力、体力も低下し、食欲や気力も落ちてしまうことがあります。
そうなると、骨折は完治しても、元のようにご自分の足で歩くことができない状態になり、生活の質も大きく落ちてしまいます。
「自分らしく生きていく」ためには、「歩く機能を持った足を守る」ことが大切なのです。
天使のつめきり川崎では、看護師でもあるフットケアリストが「足を守る」ために必要なケアをいたします。
お客様に、より健康にお元気に過ごしていただけるように、
ご自分でできる足のお手入れや、靴の選び方、歩き方、運動などのお話もさせていただきます。
足は身体を支える土台です。足の裏には、土台として大切な部分があります。
それは、土踏まずの周囲にある3本のアーチと言われる部分です。
土踏まずの外側縦アーチ、内側縦アーチ、そして親指の付け根~小指の付け根までの
横アーチ。この3本のアーチが、それぞれ弓なりになって三脚のように身体のバランスを取り、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
でも、残念なことに、年齢を重ねるごとにこのアーチを支える靭帯も弾力を失い
伸びてきて、アーチが崩れてきます。
特に横アーチが落ちると、足の幅が広がったようになり開帳足といわれる状態になります。
こうなると、疲れ易い、タコや魚の目ができやすい、外反母趾などのトラブルも起きやすくなります。
できるだけ、横アーチが落ちないように、足趾やふくらはぎを動かすような運動を行い
ましょう。伸びた靭帯の替りに筋力で引っ張りあげるようにして横アーチの維持を目指しましょう。
<足の爪切り>
・できるだけ横に真っ直ぐに数回に分けて切り、
角を整える(スクエアオフ)
・山切りカットはしない
・爪先端の白い部分は1mm程度残す
・角を短く切り込まない
・直刃の爪切りが望ましい
・ヤスリでお手入れする方法もあります
必ず自分で履いて確かめてから買うようにしましょう。
サイズは同じでも、メーカーによって形が違います。足の形も人それぞれです。
・踵にしっかり合わせて、つま先に1cm程度のゆとりがある
・足趾を動かしても靴の中で当たらない
・踵の部分がしっかりしていてぐらつきがない
・甲の部分をしっかり固定できる
(できれば紐やマジックテープが良いが、緩いまま履くよりは少しでも甲を押さえられるものを選ぶ)
・返しの部分が柔らかく足に沿って曲がる
・靴底も柔らかすぎず衝撃をやわらげる
・土踏まずの部分が自然な形で、アーチを支える